創業融資の面談で絶対チェックされるポイント
創業融資を受ける上で避けて通れないのは、「面談」です。
この面談で、融資担当者はどんなところを見ているのでしょうか。
ヒト・モノ・カネの内の「ヒト」にフォーカス
事業を行っていくうえで大切なことは、「ヒト」、「モノ」、「カネ」です。
創業フェーズにある会社は、経営者自身が事業を推進していくエンジンです。
その経営者自身の人柄や考え方がしっかりしているのかを、融資担当者はチェックしています。
具体的に見ているポイント
ポイントその1:「信頼性」
まず見ているポイントは「信頼性」です。
その人自身が信頼するに足る人間性かどうかをチェックしています。
「正直」かどうか、信義則は事業を継続していくうえで絶対的に必要な条件になります。
ポイントその2:「謙虚さ」
次のポイントとしては「謙虚さ」です。
他人の意見を聴く姿勢はあるのか、という点を見ています。
融資担当者の質問を遮って、自分の言いたいことだけを言ったり、質問に対する答えを明確にしなかった場合には、やはり融資を受けることは難しくなってしまうでしょう。
ポイントその3:「決断力・責任感」
経営者たるもの、自分で事業の方向性の決断をして、その結果の責任を負うことが当然になります。
例えば融資担当者からは、過去の経歴で失敗したことがあったか、そしてどんな形でリカバリーをしたか、のような質問や、今後行う事業について思い描くようにならなかった場合にはどうやってリカバリーするか、のような質問が来るでしょう。
そのような質問を想定して受け答えができるようにしておくことが肝心です。
ポイントその4:「計数観念」
創業計画書・事業計画書を作成した根拠を「自分の言葉」で語る必要があります。
税理士同伴で面談に臨むことを余りオススメしていない理由がここにあります。
将来の売上・経費の見込みを税理士が説明してしまうと、「この経営者は見込み数字も税理士に丸投げして作ってもらったんだな」と思われてしまうからです。
やはり、経営者自らが自分の事業の見込みを語らなければ意味がありません。
面談のポイント
ポイントその1:身だしなみを整える
融資の申し込みをするに当たって、社会人として当然の身だしなみで出向いてください。
カジュアルな恰好ではなく、スーツで申し込むことをオススメします。
また、言葉遣いにも気をつけてください。
ポイントその2:卑屈にならない
「いくら貸してくれますか?」といった逆に質問をするようなことをしてはいけません。
そもそも、事業計画している上で、いくら不足しているかが分かっているはずです。それなのに、いくら貸してくれるかということを聞いてしまうと、融資担当者としては、「事業計画してきたんじゃないのか?計数観念がない人だな。」という風に見られてしまいます。
絶対に、この質問はしないようにしましょう。
ポイントその3:情熱を伝える
融資担当者には自分の事業にかける思いや情熱を伝えてください。
「これだけの準備をしたのだから自分の事業は成功する自信がある。そして、この創業によって地域社会への貢献ができる。だからこそ不足している資金については融資してもらう必要がある。」といったことを是非融資担当者に伝えてください。
当事務所経由での面談について
懇意にしている公庫の担当者がいますので、事前に公庫の担当者に経営者の事業内容や、人柄を伝えておくことができます。
公庫の融資担当者側としても、事前に情報が得られるということでスムーズな面談ができるというメリットがあります。
また、面談に向けてのレクチャーや模擬面談も行っていますので、ご自身単独で申し込まれるより確実に融資を受けられる可能性が高まります。
まとめ
創業融資の面談でチェックされるポイントについて書いてみました。
経営者は小規模企業を動かすエンジンです。小規模企業が存続できるか否かは、経営者で決まります。
その経営者の人柄を融資担当者はチェックしてきますので、準備を怠らず面談に臨みましょう。